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フッ素塗料で塗装するメリット・デメリット、その特徴や費用について詳しく解説!
2024年09月28日(土)
フッ素塗料は、外壁塗装で使用される塗料の中でも、耐久性と美観に優れた高性能な塗料として知られています。
紫外線や雨風による劣化が少なく、長期間にわたり美しい外観を保つことができるため、多くの方に選ばれています。
しかし、その価格や施工の難しさなど、メリットとデメリットがあるのも事実です。
本記事では、フッ素塗料の特徴や他の塗料との違い、使用される部位や費用、さらには代表的なメーカーについて詳しく解説します。
フッ素塗料の魅力や選ぶ際のポイントを知りたい方は、ぜひご一読ください。
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フッ素塗料とは?その特徴について
外壁塗装で使用される塗料の中でも、特に高い耐久性と美観を誇る「フッ素塗料」。
その性能の高さから人気がありますが、そもそもどのような塗料なのかご存じでしょうか?まずはフッ素塗料の特徴や他の塗料との違いについて詳しく見ていきましょう。
高い耐久性と耐候性
フッ素塗料は、一般的なシリコン塗料に比べて、非常に高い耐久性と耐候性を持っています。
特に紫外線や雨風などの厳しい自然環境に対して強いため、外壁や屋根の保護力が高いのが特徴です。
そのため、フッ素塗料を使用することで塗り替えの頻度を減らすことができ、結果的にメンテナンスコストの削減につながります。
15~20年もの長期間にわたって性能が持続することもあり、長期的に見ると非常に優れた耐用年数を持つ塗料です。
親水性に優れた防汚性能
フッ素塗料は、他の塗料と比較して防汚性が非常に高く、外壁に汚れが付きにくいというメリットがあります。
「低汚染性」「防汚性」とも呼ばれており塗膜の表面が滑らかで、親水性が高いため、雨が降った際には雨水が汚れを流し落としてくれます。
この「自己洗浄効果」により、通常の塗料よりも長期間にわたって外壁の美観を維持することが可能です。
特に、交通量が多い場所や大気汚染が懸念される地域では、防汚性能の高さが建物の清潔感を保つのに大いに役立ちます。
耐摩擦性による高い光沢感
フッ素塗料は、塗装後の仕上がりに光沢感があり、美しい外観を長く維持できるという特徴があります。
フッ素塗料の塗膜は非常に硬く、耐摩耗性に優れています。
塗膜が硬くて強固であるため、塗装当初の艶やかさが長期間続きます。
この光沢感は、建物の見栄えを良くするだけでなく、塗膜が剥がれにくくなる効果もあるため、塗装面全体の耐久性を高めます。
フッ素塗料の光沢率の減少は20年経過しても光沢の減少率が約10%に留まるとされています。90%の光沢保持されることになります。
シリコン塗料の光沢率は10年で約20%減少するといわれており、このことからフッ素塗料がいかに高い光沢率を保持しているかがわかります。
防カビ・防藻効果
フッ素塗料は防カビ・防藻効果が高く、外壁や屋根の表面にカビや藻が発生しにくいという特性を持っています。
特に湿気の多い地域や、日陰になりやすい箇所ではカビや藻の発生が問題となることが多いですが、フッ素塗料を使用することで、清潔な状態を保ちやすくなります。
この防カビ・防藻性能は、外観の美しさを保つだけでなく、建物自体の劣化を防ぎ、長寿命化にも寄与します。
フッ素塗料のメリット
フッ素塗料のメリットは、何と言ってもその耐久性の高さです。
通常のシリコン塗料が10~15年程度の寿命であるのに対し、フッ素塗料は15~20年程度の耐用年数が期待できます。
また、紫外線や酸性雨などによる劣化が少ないため、塗り替えの頻度が減り、結果的にメンテナンスコストを削減することができます。
そのため、建物の長寿命化やメンテナンス費用の削減を重視する方には特におすすめです。
メンテナンスの頻度を減らせる
フッ素塗料は耐久性が非常に高く、塗り替えの頻度を減らしたい方に適しています。
一般的な塗料よりも長い耐用年数を持ち、15~20年ほど美観を保つことが可能なため、外壁や屋根の塗装を頻繁にメンテナンスしたくない方におすすめです。
メンテナンス頻度を減らすことで長期的なコスト削減になります。
美観を長くきれいな状態を保てる
光沢の保持率が高いため、塗装後の美しい外観を長く維持したい方にフッ素塗料は向いています。
紫外線や雨風の影響を受けにくく、長期間にわたり色あせや光沢の低下が起こりにくいため、見た目の美しさを大切にしたい方に最適です。
汚れやカビを防げる
フッ素塗料は防汚性能が高く、高い親水性(自己洗浄効果)により雨水で汚れが流れやすくなっています。
さらに、防カビ・防藻効果があるため、カビや藻が生えにくく、清潔な外観を保ちたい方におすすめです。
特に湿気の多い環境や日陰でカビが発生しやすい場所での使用に向いています
フッ素塗料のデメリット
高性能で知られるフッ素塗料ですが、メリットばかりではありません。
やはりその分、他の塗料と比べて価格が高いなどのデメリットも存在します。
また、選ぶ際の注意点や失敗しないポイントについても触れておきましょう。
コストが高い
フッ素塗料は、一般的なシリコン塗料などと比べて価格が高いのがデメリットです。
シリコン塗料のおよそ1.5~2倍の価格帯であるため、初期の施工費用は他の塗料に比べて負担が大きくなることが考えられます。
そのため、予算に余裕がある場合や長期的な耐久性を重視する場合でないと導入が難しいこともあります。
塗り替え時に再施工が難しい
フッ素塗料の塗膜は非常に硬く耐久性が高い反面、再塗装時に塗料が密着しにくくなるというデメリットがあります。
新たに塗装する際には、密着性が高くなるような適切な下塗り塗料の選択や、既存塗膜の処理が必要になるため、施工の難易度が上がります。
また、コーキング(シーリング)との相性が悪い場合があるため、サイディングの継ぎ目などには特別な処理が必要になることもあります。
塗膜の硬さによるひび割れリスク
フッ素塗料は塗膜の硬度が高い一方で、弾力性が低く、外壁の伸縮や建物の動きに追随しにくいというデメリットがあります。
そのため、モルタル外壁などのひび割れしやすい素材には適さないことがあり、特に塗装後のひび割れが発生しやすくなるリスクがあるため、施工環境をよく考慮する必要があります。
対策として、弾性の高いフッ素塗料を選ぶことが推奨されます。
フッ素塗料が使用される部位
フッ素塗料は外壁や屋根の塗装に適しており、その高い耐久性と美観を維持する力が、外観の保護に役立ちます。
また、雨樋や破風などの付帯部にも使用され、建物全体の統一感を出すことができます。
外壁(サイディング、モルタルなど)
フッ素塗料は、建物の外壁塗装に広く使用される塗料で、特にサイディングボードやモルタル外壁の塗装に適しています。
耐久性が高く、長期間にわたって美観を維持することができるため、建物の外観の維持を重要視する際に選ばれることが多いです。
屋根(トタン、スレートなど)
フッ素塗料は耐久性と防汚性が高いため、屋根の塗装にも使用されます。
特に、トタンやスレート屋根といった劣化しやすい素材に適しています。
雨風や紫外線などの外部環境にさらされる屋根でも、長期間にわたり保護効果を発揮し、劣化を防ぐことが期待できます。
付帯部(雨樋、幕板、破風、シャッター、庇など)
付帯部とは、外壁や屋根以外の建物の細かい部位を指し、雨樋や幕板、破風、シャッター、庇(ひさし)などが含まれます。
付帯部は外壁・屋根よりも劣化のスピードが早いとされています。
これらの部分も、紫外線や雨風にさらされやすいため、フッ素塗料を使用することで、長期間にわたって劣化を防ぎ、美観を維持することが可能です。
付帯部分の保護を重視する場合や、建物全体の統一感を出すためにフッ素塗料が選ばれることが多いです。
フッ素塗料の費用について
フッ素塗料の施工単価は他の塗料と比較して高価で、一般的には1㎡あたり約3,800~5,000円程度が相場とされています。
これは、シリコン塗料などと比較して1.5~2倍程度の価格になることが多く、耐久性の高さと長期間の効果に見合った価格設定となっています。
ただし、メーカーや製品のグレード、施工業者によっても価格が異なるため、複数の見積もりを取ることが推奨されます。
フッ素塗料の代表的なメーカー
国内にはアステックペイント、日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研など、フッ素塗料を提供する信頼性の高いメーカーがあります。
各メーカーの特徴や製品の特性を理解し、建物に適したフッ素塗料を選びましょう。
アステックペイント
アステックペイントは、独自の技術で開発されたフッ素塗料を提供しており、「スーパーシャネツシリーズ」などの製品が注目されています。
特に遮熱効果に優れ、外壁や屋根の温度上昇を抑制することができるのが大きな特徴です。
また、高い耐候性と防汚性能も兼ね備えており、塗装の持ちを長く保ちたい建物の外装や屋根塗装に適しています。
アステックペイントは遮熱塗料のリーディングカンパニーとして、住宅の省エネ効果を向上させる製品開発にも力を入れています。
日本ペイント
日本ペイントは、日本国内でも歴史のある塗料メーカーで、品質の高いフッ素塗料を提供しています。
「ファインフッソ」シリーズなどが有名で、外壁や屋根の耐久性を高める塗料として幅広く使用されています。
耐久性と美観を保つために独自の技術を用いており、さまざまな建築物に適用可能です。
関西ペイント
関西ペイントは国内外で高い評価を得ている大手塗料メーカーで、フッ素塗料の「アレスシリーズ」が有名です。
特に、耐候性や防汚性能に優れた製品を取り揃えており、住宅の外壁から商業施設まで、幅広い用途で使用されています。
色のバリエーションが豊富で、耐久性と美観の両方を重視する建物に向いています。
エスケー化研
エスケー化研は、建築塗料に特化したメーカーで、フッ素塗料「クリーンマイルドフッソ」が人気です。
この製品は高い耐候性と防汚性能を兼ね備え、光沢感を長く保つ特性があります。
外壁塗装の品質を高めたい場合に多く選ばれており、住宅やビルなどの美観を維持するのに適しています。
まとめ
フッ素塗料は、その高い耐久性や防汚性、光沢感を長く保つ特徴から、外壁塗装の中でも特に人気のある塗料です。
15~20年と長い耐用年数で塗り替えの頻度を減らし、美しい外観を長期間保つことができる点は、多くの建物で大きなメリットとなります。
一方で、他の塗料と比較して価格が高いことや、再塗装の難しさといったデメリットも考慮する必要があります。
長期的なメンテナンスコスト削減や美観の維持を重視する方には、フッ素塗料が非常に適した選択肢となるでしょう。
価格や性能のバランスを見極めながら、建物に最適な塗料を選んでみてください。
❁最後までご覧いただきありがとうございます❁
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