外壁塗装のひび割れにはいくつかの種類がありますが特に注意しなくてはならないひび割れがあります。
ヘアークラック
木造住宅などのモルタル外壁の場合、吹付塗装やジョリパット(意匠塗装)で仕上げを行われている建物が多いですが、細かいヘアークラックというものが年数が経つと目立つようになってくると思います。

ヘアークラック
ヘアークラックは細かい細いひび割れのことを指しますがこれは塗膜の劣化から発生するひび割れのことですぐに対処必要なひび割れではありません。
この様なひび割れは塗替えの時に下塗り材の微弾性フィラーなどで十分対応できるひび割れです。
構造クラック
一番注意しなくてはならないのが構造クラックと呼ばれるひび割れです。
構造クラックというのは構造上の欠陥から発生したり地震などの大きな揺れにより生じた歪みにより発生するなど建物に大きな負担がかかったときに発生するひび割れです。
さきのヘアークラックと違い構造クラックは塗膜よりも外壁のモルタルのひび割れが根元から割れてしまうため、水が建物内部に侵入しやすい状態になり雨漏りの発生原因となってしまいます。
基本的な補修方法としてはUカットと呼ばれる方法で電動サンダーを用いてひび割れに沿ってカットしていく方法です。

Uカット

構造クラックの場合Uカットするとひび割れが見えます
電動サンダーでカットした後にシーリングを充填して補修を行います。
※サイディングの外壁ではこのような補修方法は行いません。
雨が入り込むような状態を放置してしまうと下地が腐ってしまい大きな損失を被ることになり内部の構造にも大きな影響を与える可能性があるので、大きなひび割れを見つけたら放置せずに早めに対処するようにしましょう。
